ユースケースって、ユーザのためのツール?

システム屋的には、ユーザの目線で要件を整理するために便利なツールといえば、ユースケースがまず思いつくでしょう。IT業界にありがちな、登場したときはこれから世間を席巻するかのようにも騒がれたものです。しかし、いまいち普及していない。やはり表現が一般的な口語ではないから分かりにくいし、結局は「システムが・・・する」に落とすあたりが、なじめないのでしょう。という自分も、正直なところいまだに若干腹に落ちていないところもありますから。そんなところが、普及しない原因なんじゃないかなぁ。

あと、詳細設計に入ってからユースケースを考えるのは本質的にはダメですね。本来は業務を洗い出すために使うものなのに、頭にけっこう仕様が入ってしまっているから、ユースケースを書くのにも仕様の制約がどうしても影響してしまう。どんなツールを使うよりも、まずは優先順位や先行後続を間違えないことが、何よりも大切なのかもね。