JR北海道が大変なことになっている

前提として、安全意識の欠如を擁護するものではないです。ちゃんと鉄道運送事業者として、やるべきことはやってもらいたいのですが。

ただ、先日のトラブルでは、特急スーパー宗谷2本を含む計16本が運休したのに、影響出た人数が「約660」人とのこと。スーパー宗谷が走る札幌〜稚内間って、東京〜名古屋間にも匹敵する350km程度の距離があるのに、この距離をこの乗車人数でペイしていくのは、かなり厳しいだろうね。東海道新幹線はもちろん、東海道線でも1本が運休しただけでも影響が1000人にも及ぶ路線と比べれば、自ずと経営的に厳しいことは見えている。

今回の不祥事で分かってきたことは、民営化といっても、実質国営に近い状態で本業は赤字垂れ流しで運営してたってこと。でも、純粋に採算ベースでビジネスしたら、北海道の鉄道網は壊滅しかねないという課題もあるので、公共交通機関としての使命とのトレードオフかもしれないけど、民営化の際の事業会社の分割にも問題あったんじゃないかね。JR北海道だけじゃなくJR四国も経営は厳しいそうだけど、これを切り離した上で、JR東海JR東日本だけが利益をあげてるのって、なんかちょっとそれでいいんだっけ?と思ってしまった。