COURRiER 次の、ITライフ

iPhoneキンドルツイッター。まずこれらが本命となり、関連する種々のサービスが生まれる。そしてネットへの接続も、今以上にもっといつでもどこでも高速に繋がるようになって、しまいには入力デバイスから検索するのではなく、対象物に目を向けるだけで、簡単に情報が飛び込んでくる。・・・というようなことが、あと10年もすれば実現しているかもよ。

ざっくりまとめるとそんな内容でしたが、おそらく夢物語なだけではなく、本当にあり得そうな話かもしれません。だけど、個人的にはそんなに「いつでもどこでも」情報を得たいというニーズは、実はそんなに多くはないんじゃないかという気もします。確かにタイムリーに欲しい情報が簡単に手に入るのは便利なのですが、何でもかんでも「検索」に頼ってしまうと、「自分で考える」という機会が無くなってしまう。果たしてそれが、オモシロイのか、と。欲しい情報を得るためには、多少苦労をしてみたり、「いつでも」ではなくてPCを立ち上げる時間を待ってみたり、そういうアナログな面が実は本質的にはオモシロイような気がしているのです。とはいえ、基本的に便利な方へ流れているのか世の常ですから、やっぱり「いつでもどこでも」は、そのうち当たり前になっていくのかな。

思い返せば、日本茶がペットボトルで販売されたとき。「わざわざお茶を買ってまでのむか?」という苦言を呈した人がいたそうです。でも今のように、コンビニの飲料だなの一角を占めるまでに成長しました。他にケータイも、まだまだケータイが贅沢品だった第一世代の頃、「電話なんて家でかければいいのに、わざわざ外出先でまで電話が必要なのか?」と言った人もいたそうですが、今では誰もが持っていて当たり前の時代になっています。と考えると、歴史は繰り返すとも言いますし、「いつでもどこでも」は今以上に当たり前になっていくんだろうなぁ。向こう10年とは言わず5年先、IT技術はどう変わっていくのでしょうか。