起業のワナ

昨今もてはやされてる起業ブームですけど、そこに警鐘を鳴らし、起業のバラ色の面だけではなくどれだけ厳しいかが書かれた本。こんなに正直に、起業の負の面を書いた本って、珍しいんじゃないでしょうか。でも、確かにちょっと考えただけでも、起業する、社長になるなんて、生やさしいことではないことは分かるはず。楽して儲かる話は絶対にない。それは詐欺まがいの商法ではなくとも、起業という甘い言葉も同じ事。

なんとな〜く勝手に思うのは、アイデアとか、熱意とか、会計の知識とか、必要な要素はある程度までは自助努力でノウハウが身に付くと思うんですよ。でも経営で一番難しいのって、「判断する」ってことだと思うんですよね。どんなに会計が分かったって、例えばいざ目の前の100万円を使おうとしたとき、その使い道が正しいのか間違っているのか、誰も教えてくれないし、誰にも相談できないし、でも結論が分かるのは使ってからでしかないわけですから。判断するのも自分、責任とるのも自分。その判断のプレッシャーは、どんなに小さな企業の社長さんだって、サラリーマンの比ではないでしょう。社長になるって、そういうことなんじゃないかな〜と。