クレジットマスター

昔から噂されていたクレジットカードの不正で初の逮捕者が出たらしく、にわかにニュースになってるようで。でも、クレジットカード仕様上の問題ではあるものの、このロジックがなくても総当たりされたら運悪く当たってしまうこともあるし、完全に防ぐことは無理ですって。それを、あたかも仕様とシステムが悪いかのように報道している某マスコミさん。じゃぁ、問題ない仕組みをおまえが考えろっての!

勝手に自分のカードが使われるのはもちろんイヤですが、クレジットマスターで番号が知られてしまったとしても、カード自体が偽造される訳ではないので利用はせいぜいネット上の決済に限定されます。それでカネを手にするには、通販などでモノを手にして売却するくらいしか手はないのですが、それは受け取りの問題もあってなかなか現実的ではないのです。それが歯止めになって、広く使われる手口にはならないものなのですよ。それに、仮に不正に利用された場合、カード会社が保証してくれますし、本来ははそれほどナーバスになる必要はないので、余計な心配はするだけ損。

カード会社としても、究極的には総当たりの不正まで100%防ぐ仕組みを作るのは、できないとしても膨大なお金がかかるので、だったらある程度の不正は覚悟してリスクを許容していた方が、トータルではリーズナブルという判断をしているのでしょう。マスコミもちゃんとそういう所まで論評してほしいモノですね。浅い知恵で、ダメだ!と叫ぶだけではなくて。

ちなみに、クレジットマスターという手口を知って、よからぬことが頭に浮かんだとしても、やめておいた方が無難です。得られるカネよりも、失うことの方が間違いなく大きいはず。ハイリスク・ローリターンなお仕事です。