大きな事件の度に思うこと

秋葉原ですごい事件がありました。にわかには信じがたい。やけになるのは構わないけど、関係ない人を巻き込むのは、被害者はもちろんニュースを見てるだけでもやるせない気持ちになってしまう。起きて欲しくない事件ですね。

ところで、こんな時にテレビを見て思うのが報道陣。

よってたかって似たような取材ばかり。同じ映像が繰り返し流され、チャンネル変えてもほとんど変わらず、ただ現場で何があったかを繰り返して、せいぜい目撃証言を広うだけ。そして献花台とか人の集まる所では、個人の感情に配慮するような気配もなく我先にと近寄っていく。それぞれの独自の切り口謎あまり見えず、みんながよってたかって騒いでいる姿は、「陣」という表現がすごく的を得ているように思えました。なんか報道を見るたびに、ますますやるせない気持ちになってしまう。

だいたい、ほとんどのチャンネルが同じように一斉に報道しても、一般人には何も出来ないし、にわかに防ぐこともできない。報道陣は伝えるのが使命という大義名分はあるのでしょうが、伝えられた方にできることは考えることだけ。ほんとは、独自に取材・検証をして、犯人がどうして犯行に及んだとか、歩行者天国というあり方はどうだとか、分析しながらかつ警察の動きは適切なのかなど判断材料を視聴者に与えることが使命なのではないでしょうか。ただ伝えるだけなら、誰だってできますよ。特にカメラや携帯を常に持ってる今の人達は、全員が報道する手段を持っていることになるのですから。