雰囲気を撮るか、現実を撮るか

roiko2006-01-25

最近、すっかり銀塩カメラが下火ですね。いきおい、各社とも生産縮小のニュースが出ている中、Nikonの撤退にはビックリでした。

確かに今のデジタルカメラは、コンパクトに便利で画質もキレイ。PCでの扱いやすさもあって、普及するのは分かります。でも、現実を忠実すぎるほどに再現しているっていうか、うまく表現できないけど作られたフルCGの写真を見ているような感じがしてしまいます。それに対して銀塩だと「雰囲気」を撮るというのかな。光の具合がすごく滑らかに感じられて、目で見ている景色そのものが表現できるような気がする。

自分もデジカメを便利に使ってますが、同じくらい銀塩カメラも使ってます。まだまだ銀塩ならではの良さは、デジタルでは再現しきれないと思います。なのでもっと銀塩にも頑張って欲しいけど、どうかな〜? 正直難しいかな? まだ当面は趣味のためとして支持されるだろうけど、そのうち世代が進むとそもそも銀塩なんて触ったことすらない若い人が増えてくるんだろうし。レコードやカセットテープのように、いずれは消えていくしかないのかな、寂しいけど。

写真のような優しい雰囲気は、デジカメだと難しいんじゃないかと思いますがね。
(写真:ニセコ Fuji Natura 1600)