写真について

roiko2005-10-12

最近かなり写真に凝り出した。うちのヨメが撮りまくっているのを見て、俺も撮りまくろうかな、と。2人合わせるとかなりのツールが揃っている割にテクニックがないので、撮れば撮るほどもどかしさも感じるものの、奥が深くてオモシロイ。

ところで写真っていう言葉は「真実を写す」ということで名付けられたらしいんだけど、最近それは違う気がしてきた。時間ってのは切れ間なく流れているけど、写真はその中のたった一瞬を切り取っただけのものでしょう。仮に見ている物全部を写真に撮ろうとしたら1秒30コマの連写で永遠に撮り続けることになる訳で、それを考えると写真として残せるのはホントにほんの一瞬のイメージでしかない。

とか最近考えていたら、たまたま手にした写真誌のコラムで「写今」という表現を見かけた。これだ!と思ったね。写真の本質は「今を写すこと」ではないかと。真実だなんだとつべこべ考えず、シンプルにそれだけのことでいいんじゃないかと。またその本では「光」についての記載もあった。一般に写真を撮るときには晴天が望まれるけど、それだけではコントラストが激しい写真になってしまって、逆に思うような写真にならないこともあるらしい。むしろ曇りの方が光が四方から届くので、柔らかくソフトなイメージになるとか。だからどっちがいいとか悪いとかではなく、その時・その条件の中で撮影することが大切で、条件が揃うのを待っていてシャッターチャンスを逃す方がもったいないって。まさに自分が思っていたような事が活字になっていたので、なんか嬉しかった。ちなみにその雑誌は、もちろん購入! そんな感じであまり余計なことを気にせず、色々な「今」を撮ってみようっと。

最後に1つ、写真のいいところについて自分の思うことは、人によって異なるたくさんの「今」がある中で、その人の「今」を共有できることなんじゃないかと思う。人それぞれ、立ち位置も目線も違うし、タイミングも違う。考え方も視力もバラバラなので、同じ物を見ていても、本当は違う物が見えているのかもしれない。でもそれが写真という形になると、そのイメージは変わることなく手元に残る訳だから、撮った人の見ていた物を共有できるようになるんだよね。だから写真には、撮影者の考え方や見え方(≒性格)が反映されると言われるんじゃないかな。

もっともっと、楽しんでみたいと思います。


※ということで、まずはLX1で初撮りした中から1枚を。雨の表参道。