最近の派遣問題について

  • 景気が悪い
  • 企業が悪い
  • 政府が悪い

こんな声ばかりを聞きますが、では派遣社員自身は果たして「正しい」のでしょうか?

実際に派遣切りの憂き目にあった訳でもないので、それであれこれいうのも何ですが、景気対策や失業者対策に私の税金も使われていると思えば、多少はそんな話をしてもよいでしょう。

マスコミもこぞってセーフティネットの充実を!と言いますが、働かなくても生活保護で人並みの生活ができるとなると、モラルハザードが起きかねないでしょう。セーフティネットとしてお金を出すなら、食料・家賃分といった最低限の生活分にして、基本的には仕事に就くことを目的にお金を使うべきではないかと思います。安易に生活保護認定が増えて、ヘタに働くよりもその方がいっぱい稼げるとなれば、そちらに流れる人は当然増えると思います。そうなると、既存の納税者だけではとてもまかないきれないし、そもそもまじめに働く人がバカを見ることになってしまう。そして、また製造業への派遣が禁止の方向に向かっていますが、グローバルな教則力を考えると、派遣自体が悪いことはないと思うのです。不景気になれば今のような状況になることは、ある程度検討がつくでしょうから。派遣を解禁した時点で国がこんなときのことを考えておくのと、派遣として働く人もこんなときのことを考えてリスクヘッジなりをしておくことがスジでしょう。それを今になって、あーだのこーだのとは、ちょっと間違っているような気がする。

と、言いたいことを言ってしまいましたが、最後に。今の日本は格差社会と言われるようになりましたが、日本の中での格差なんて、先進国と途上国との格差を考えたら誤差の範囲の話でしょう。紛争で明日をもしれないということもない、住所不定だろうが基本的には理不尽に命を奪われることもない。そして贅沢言わなければ、こんな不景気だって求人がないわけではないのです。という中ですので、そして豊かな日本だって国は借金かかえて限りあるお金を回しているのですから、国のお金を有効に使ってもらいたいものだと切に願います。