裁量労働制って?

今日は、全社員を対象に、裁量労働制の説明会がありました。働き方を変えるやら、早口でまくし立てられましたけど、やっぱり分からないのが「裁量」ってなんだろう?

今の仕事も、けっこう裁量次第だと思うのですよ。タテマエでは、管理職が「君は今日は2時間の残業をしてくれるか?」と命令することになっているけど、実態としてはそんな運用されているところは見たことがなく、事実上仕事の量と状況により自分で判断している。もちろん、早く帰ろうと思えば、定時前は無理としてもさっさと帰ることもできなくはない。でも今は、この状況で長時間労働が問題になっており、何年も全社・組合を挙げて削減に取り組んでいる。だけどあまり効果がない。そんな中では新たな制度に移行する前に、これまでの取り組みの延長ではダメなのか、ダメだとしたら何が反省点なのか、あるいはもうどうしようもないから裁量労働制という新たな制度に頼るしかないのか、そのあたりの振り返りを話してほしかった。

結局のところ、おそらく労働時間に対する収入は、今より減ることは間違いないでしょう。でも会社も組合も、そういうお金の話ではなくワークスタイルの変革だということを分かってもらいたいと言っていますが、それって今の政府と同じで現場の思いを彼らこそ分かっていない。変革の先が見えないまま、手取が減りそうだということが見えているから、不安なのに。

基本的には裁量労働制には賛成ですが、この説明と制度ではいかんせん腑に落ちないところが多々あるなぁと思った説明会でした。ただ、みんながみんな腑に落ちる仕組みを考えるのは難しいというのも分からないではないですが。