海岸に腕時計が1つ落ちていました

自分がそれを見たとき、間違いなく「誰かが落としたものだろう」と思います。でも可能性としては、たまたま海の中にある金属が長い時間をかけてぶつかり合っているうちに、時計としての形を形成して、時計としての機能を持つようになった、ということも確率論では0ではないらしいのです。限りなく0に近い確率でも、0でない限りは起こっても不思議ではない訳です。

実は生物のDNAは、それが原始生命(アメーバ)のDNAであっても、海岸に落ちていた腕時計と同じくらいに複雑なものらしいのです。DNAの構造は、究極的には酸素・水素・炭素というとても簡単なもので成り立っていますが、それが何個も何個も複雑に連結して形をなし、タンパク質を合成し、細胞を代謝させて複製を複製する機能を持つ。そんな確率も、やはり限りなく0に近いそうです。なので科学者の中には、生命は宇宙からの落とし物ではないのか?と本気で考えるひともいるとかいないとか。腕時計の例を考えると、それも分からなくもないですね。あるいは宇宙の広大さを持ってして、たまたま地球上であり得ないほど低い確率の事象が発生したのか。

いずれにしろ、今の化学でも「生物」の定義ができていないそうです。一応代謝と自己の複製ができる存在は生物となるらしいのですが、それでは分類しきれないものがあるとか。それと生物が定義できたとしても、一番最初の原始生物がどうして生物として動き始めたのかも全然分からないそうです。つまり、研究室でタンパク質は合成できても、そこに命を吹き込むことができないらしい。深いですね。

ということが、知り合いから借りた本にかかれていました。めちゃめちゃ興味を惹かれ、一気に読んでしまいました。ついでに勢いで、NEWTONの生物の進化に関する号も買ってしまいました。