「大手だから信用できる」は本当だろうか?

ニュースになってる建築の偽装問題で、コメンターがそんな発言をしていたのに、個人的な疑問符がついた。

大手の企業は、基本的に1人1人の存在感は薄い。1人くらいちょっと手を抜いても組織として廻るだろうし、ちょっとやそっとのトラブルでは、会社がなくなるということもまずない。雪印赤福のようによほどの場合でも、せいぜい経営者が交代しテレビの前で謝罪したら、マスコミも消費者もつるし上げとしては満足。いったん熱は冷める。その後は事業が縮小という痛手が伴ったとしても、会社がなくなるほどではない。

それに対し小規模な会社では、一度の信用失墜が会社存続に影響しかねない。よってむしろ仕事は丁寧で真剣。それに従業員も大手に比べると圧倒的に少なく、1人1人の存在感も大きいから、俺がやらなきゃ!という意識も生まれやすい。という理論とすると、大手よりも中小の方が信用がおけるかもしれない。


だけど小規模な会社では、経営者の意志が強く会社経営に影響するので、経営者が不穏なことを考えたら簡単に麩のスパイラルに陥ってしまう。でも大手は、基本的に全て合議で進むので、悪いことを考えても実行するのは容易ではない(よほどのワンマン経営は別として)。


と色々考えると、大手だからと言って安心できるとも限りませんね。いずれにせよ、消費者が賢くなり、企業を見極めないといけないのと友に、マスコミも中立を貫く理想論を掲げずに、確固たる信念をもって報道にあたってもらいたいものです。基本的にマスコミは、スポンサーからお金を頂いている以上、完全に中立なんて絶対にあり得ないのだから。