ハッカーズ その侵入の手口 奴らは常識の斜め上を行く

こえぇ。やっぱ本気でハッカー(注:クラッカーではない)に狙われたら、ちょっとやそっとのセキュリティ対策ではどうしようもないらしい。リスクを保有するのもリスク・マネジメントの1つとは言うけれど、よっぽど腹を括らないと、怖すぎる。まさにアリの穴から堤防が決壊するイメージだわ。

実際に、ハッキングに成功した人から聞いた話が整理されていて、その生々しさが返って「うちは大丈夫か?」と思わせる、そんな本でした。そして、相当なスキルを持ったハッカーでも、とっかかりはポートを晒しているとかの単純なミスを探し、弱いパスワードを破って中に入っています。ハッカーが真価を発揮するのは中に入ってからですから。逆に考えると、いかに水際を絞っておくか、そして万一入られたときの影響を一部に押し込められるか、その2点が一番大切なのでしょう。う〜ん、勉強ゝ。

ところでこちら、著者はアメリカ人でその和訳です。以前、英語の和訳は読みにくいと書いたけど、こちらはそんなことなかったです。訳者のスキルによるところも大きいのかも。でもほんとは、自分で原文読むのが一番理想的なのはその通りなんだけど。