暗峠

国道308号線の大阪〜奈良の境目にある峠。昔の街道の面影がそのまま残っている、めちゃくちゃ細くてめちゃくちゃ急坂という噂を聞き、ぜひ一度行ってみたいと思っていた道路です。それが先週末のタモリ倶楽部で、国道特集の中で紹介されていて、いても立ってもいられなくなり、会社を休んで急遽でかけて来ました。

峠といっても、大阪市内からはすぐ。突然急な山が現れるといった感じで、それまでは平地なのに突然坂が始まります。多分、これまで通った道路の中で、最も急な坂なんじゃないかと思います。今の日本車の1300ccが、こんなに頼りないこともあるのかという思いは、初めての体験でしたね。1速で必死に登っていて、全然スピードあがらないんですもん。

道幅は、麓の民家が多い辺りから既に車1台がやっと。それが頂上に行くほどに狭くなり、頂上ではほんとに車一台がせいぜいな石畳の道路に変わっています。途中、見渡す限りに典型的な棚田が見えて、とても国道とは思えませんね。そんな中、今日はあいにくの強い雨が降っていて、その急な坂を川のように水が流れる姿を見ながら車を運転するのは、ヘタな絶叫マシンよりも怖かったかもしれないです。

だけど、こういう味のある道路は、マニアにはたまりませんね。すぐ側を、立派なバイパス(高速)が走っているので、普通ならこういう道は廃道にされてしまいがちなのに、ちゃんと立派に一般国道の番号をもらって生活道路として使われているのは、この先も残すべき日本の文化と思われます。昔には、松尾芭蕉も俳句を詠んだという由緒ある場所とのことですし。いやいやなかな、今日は面白い経験ができました。行った甲斐がありました。

おまけ:そしてSFCまで、あと2フライトになりました。