やっぱり一生に一度は御来光

会社の人と富士登山をしてきたよ。本格的な登山は初めてだったけど、ガイドが付くはとバスツアーを使ったので、時間配分や登るペースなどをおまかせ出来て楽でした。自力でも登れる山ではあるけど、所々で蘊蓄も聞けるし、やっぱり経験者がいると面白いです。

吉田口5合目を出発してから4時間かけて8合目の山小屋(太子館)を目指す。ひたすら砂礫&岩場が続くけど、登山道は分かりやすくなっているので、とにかく体力勝負。7合目あたりから高山病なのか若干頭が痛くなるも、深呼吸と水分補給を心がけなんとか小康状態。

それから8合目の山小屋で夕飯&仮眠を取り、0時頃再度出発。ちなみに高山病は、苦しいからと横になってしまったり、酸素を吸ってしまうと、返ってつらくなるそうです。せっかく体が高所に慣れようとしているのに、それがリセットされてしまうんだって。実際、仮眠を取った後にはけっこう頭痛&めまいがありました。とはいえ、8合目まで来てリタイヤも悔しいので、引き続き頑張りました。

8合目を出発すると、あいにく本8合目〜9合目までは雨・風の連続。カッパとフリースを着ててもけっこう寒い。けど午前4時、山頂に到達する頃にはいい感じに雲が晴れてきました。うっすらと明るんできたところで、下界一面に雲海が広がっているのがよく見えます。そして待ちに待った午前5時、雲海の向こうから御来光がバッチリおがめました! 赤くてま〜るい姿が雲の中に見えたとおもったら、すぐまぶしいほどの光と共に太陽が顔を出してきた。と同時に、ほんわりと暖かい空気に変わったのが肌で感じられます。雨が降っていた時には今日はダメかと思っただけに、むしろ感動!!

日の出なんてどこで見たって変わらないさ、と思っていたけど、周りを見渡しても見上げる物が何もない場所(他の高い山でさえ見下ろすことになる)で、しかも自分の足で8時間かけて登っているだけに、ひと味もふた味も違うもんだわ。頑張って登った甲斐がありました。

その他印象的だったこと。話には聞いていたけど確かに渋滞がすごい。高度3000mを超える過酷な場所で、それも深夜だというのに、登山者のライトが下からず〜っと続いていた。やっぱそれだけ親しまれている山ということなんでしょうな。一生に一度は経験してみる価値はありますよ。