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佐渡で保護されていた純日本産のトキ「キン」、ついに絶滅してしまったというニュースを見た。学名「ニッポニア・ニッポン」というかわいらしい鳥、日本の関係者が保護に躍起になったのは分からないでもない、私も残念に思う。しかしトキにとってはどうなのだろう、余計なお世話ということはないのだろうか。元々人間のエゴによって個体数が激減し、だから保護されてみたものの、しょせん野生動物を保護するなどままならず、結局は繁殖も失敗ばかり。結果論だが、佐渡の大空に放しておくべきだったのではないかと思ってしまう。

キンは冷凍保存され、将来の科学による復活を待つそうである。人間の手で一度は絶滅したのに、人間の手で復活させようとしている、何とも皮肉な話である。